2017年10月30日

「へなちょこ釣り師の釣遠征」

趣味の渓流釣りについて書くことにした。しかし、渓流釣りは今の私にとって‘趣味’として良いのか?と、はたと考えた。趣味とは、人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。道楽、とあった(Wikipedia)。20年近く前は1年に10回以上釣行し、フライフィッシング関連の雑誌を購読し、疑似餌(フライ)を自作していた。しかし、最近では釣行は年に数回だ。これでは趣味とは言えぬか? しかし、院長室には過去に釣った魚の写真などを飾ってあり、日に何度も見てはニンマリしているし、友人がSNSにアップする写真を楽しみにしているので、まあよしとした。 

釣の話をする。
9月の連休に、忠別川に行った。石狩川水系の支流であり、大雪山系の忠別岳を源とする川である。忠別川はアイヌ語で‘波立つ川’の意味があるそうで、急流で水量が豊富である。そこで育つ強く、大きなニジマスを求めて全国から太公望たちが集まるのである。したがって、そういうニジマスは簡単には釣れない。つまり、大きければ大きいほど学習と経験を長年積んだ歴戦の強者なのである。私のような‘へなちょこ釣り師’には無理なのである。‘へなちょこ釣り師’に釣られる魚は経験の浅い、怖いもの知らず、好奇心旺盛な若い(子供)のニジマス君である。しかし、わざわざ遠くまで来たのだから、60cmオーバーとは言わないが、せめてパーマークの消えた大人のニジマス(子供のニジマスはパーマーク=斑点があり、一見ヤマメにも似る)を釣りたいものだ。 今回は地元のガイドをお願いしているので、きっと釣らせてもらえるだろう。他力本願である。

宿泊は湯駒荘、標高1000m地点で旭岳のロープウェイ近くにある秘湯である。温泉と料理がすばらしい。もし明日まったく釣れなくても、ここに来ることができただけでも良しとするか・・・。
翌朝は素晴らしい好天で、まさに釣り日和。ガイドに案内されて、朝から釣りを開始した。連れはいつもの気が置けない友人二人。 木々の緑、青い空、それらを映す川面、遠くに望む山々。そんな渓相の中を釣り歩くと本当に気持ち良い。ストレスがスーッと抜けていく感じがする。マイナスイオンの効果か。やはり釣りはいい。そんなことを考えながら釣っていたが、一向に大人のニジマスは釣れない。いかにも大物が潜んでいそうなポイントは流心の向こう側である。フライフィッシングは、その時にニジマスが好んで食している虫に似せたフライを選択すること、そしてニジマスのテリトリーの水面にフライを自然に流すことが重要である。前者についてはガイドが教えてくれたフライを使用することで解決する。他力本願である。しかし、後者はなかなか難題である。流心の向こう側にポイントがある場合、フライが付いている釣り糸の先端部分と手前部分で流速が異なるため、フライは不自然に流れてしまう。経験豊富な大人のニジマスには、即座に偽物だと見破られてしまうのだ。このような状況では高度なキャスティング技術が必要である。勿論、 ‘へなちょこ釣り師’には、そんな技術はない。ガイドに教わってやってみるも、にわか仕込みでは良い結果が出るはずもない。 数尾の子供のニジマス君と遊んでいるうちに、午前の部は終了。 昼食をとりながら、連れの釣果の話を聞かされ、少々焦ってきた。

午後の部が始まっても‘へなちょこ釣り師’にはなかなか結果はでない。そんな時、見かねた連れの一人が流れの手前を指して、‘もしかしたら、こんなところに居るかもよ。キャストしてみたら?’と、言ってくれた。なるほど、そうか。確かに、自分の技量も省みず、大物が潜む可能性のある困難なポイントばかり狙っていたのである。以外に穴場かもしれない。 そんなイージーなところに?・・・、というような流心の手前のポイントにキャストしてみることにした。連れ二人とガイドが固唾を呑んで見守る中、一投目のキャスト。フライが着水し数十センチ流れたところに、川底から魚影がゆっくりと浮かび上がってくるのが見えた。次の瞬間に ‘バシャーッ’ と水面を割って‘へなちょこ釣り師’のフライをくわえたのである。あわてて竿(ロッド)を立てると、ロッドは手元から大きく曲がり、強烈な手応えが伝わってきた。 ‘やった。大人のニジマスだ!’。 

リールの甲高い音とともに、ニジマスは下流へと走る。急流にのって下流に走られると糸が切れてしまう。魚とのやり取りが始まった。なかなか寄ってこない。結構大きい、強い。寄ったと思ったらまた走る。そんなやり取りがしばらく続いた。通常は近くに寄せたところを自分でネットインするのだが、 ‘へなちょこ釣り師’の私一人ではこの魚は困難である。初めは写真撮影などしながら傍観していた連れ二人だったが、‘取り逃がしたらマズイ、あとで何を言われるか分からない’、あるいは‘今晩の食事や帰りの道中が気まずくなる’、とでも思ったのか、必死で手伝ってくれた。 そのお陰で、連れがなんとかネットインしてくれた。 ‘やったー。バンザーイ。’ 後程、連れが撮影してあったやり取り前半の動画をみると、転倒、水没しそうになりながら手伝ってくれた連れの必死な形相がおかしく、ありがたかった。
その夜のビールと食事は格別であったのは言うまでもない。
やっぱり釣りはいい。そして、良い友人に感謝。
                    
(へなちょこ釣り師)


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posted by 函整ブログ at 15:39| 日記

2017年10月05日

ブタ膝を用いた半月板縫合ワークショップを開催しました。

9月30日、当院にてブタ膝を用いた半月板縫合ワークショップを開催しました。

ワークショップは2部構成で行われました。
鈴木副院長が講師を務め、まず半月板縫合術の座学を深めました。
次に実際にブタの膝と関節鏡や器械を用いて、普段関節鏡に触れない看護師や理学療法士が疑似手術体験を行いました。
多くのスタッフがこれらの実際を知ることで、さらに後療法等に役立てたいと思います。

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posted by 函整ブログ at 18:52| 日記